先週末、こんな出来事がありました
買い物へ行くため、自宅マンション1階のエントランスを出ようとしたときでした
エントランスのガラスドアの向こうには、ベビーカーに赤ちゃんを連れた若いお母さんがオートロックを解錠しようと鍵穴にキーを差し込んでいました
その後方には、高齢の女性がマンションの外廊下からエントランスの方へ歩いて来るのが見えました
ガラスドアが開き、両手にゴミ袋を提げていた私は、ベビーカーを避けるように通り抜け・・・
「あれっ?」
向こう側から歩いてくるはずの高齢の女性がいない!
下の方へ目をやると、その女性が仰向けに倒れていました
(えっ、何が起きたの!?)
私はビックリして倒れた女性に駆け寄りました
赤ちゃんを連れた若いお母さんもそれに気付き、すぐに駆け寄ってきました
その女性は後頭部を軽く打ったものの、目立った外傷はなく意識もはっきりしていました
「最近いろいろあって疲れていて・・・、
買い物して帰ったんだけど、家に着いたと思ったらホッとして気が緩んじゃったわ。」
と、気弱な声で応えていました
「どこか体が悪くて病院に行ってるとかありますか?」
と、持病がないか尋ねると、
「足が悪くて・・・。」
起こしてあげると、やはり足元がおぼつかない様子
この状態で救急車を呼ぶべきなのか悩みましたが、自宅にご主人がいらっしゃるということなので、自宅まで送り届けることにしました
若いお母さんに、ゴミを捨ててまた戻ってくるのでその間だけ待っていてもらうように頼みました
私はすぐに戻ると、その女性に付き添い、女性の自宅へ向かいました
その女性が住んでいる部屋は、私が住んでいる一つ下の階の二つ隣でした
玄関の鍵を開けてドアを開けると、目に飛び込んだのが車椅子
この車椅子はご主人のものと言っていました
ご主人を呼んでもきっと玄関までは普通に歩いて来られないのでは・・・
私はご主人に奥様のことをお話して「しばらくは様子を見てくださいね。」と、ひとことお願いしてお別れしたかったのです
思ってもいなかった状況に、このまま私は帰ってもいいものかと考えてしまいました
鍵穴にキーを迷うことなく挿すこともできたし、口調も問題なさそうだし、もう大丈夫なのでは
「ゆっくりやすんでくださいね。」
とお伝えて、お別れしてしまいました
私はその後買い物へ出掛けたのですが、その女性のことが気になって気になって
体調悪くしてないだろうか
あのまま自宅に帰して良かったのだろうか
もし救急車を呼んでいたら、車椅子のご主人はどうなるのだろう・・・
いろいろなことが思い浮かんで不安な気持ちになってしまいました
年老いての夫婦二人の生活・・・
大変だなぁ
核家族になり、夫婦あるいは独り暮らしの世帯が増えているこの時代
ずっと健康でいられれば何も心配ありませんが、病気になったときは頼る人が近くにいないと不安になります
今では夫婦共働きが当たり前のようになっていますが、私は反対なんですよね
私は結婚・出産後もずっと仕事を続けてきました
しかし、このまま何事もなく生活していくことが出来るだろうかと、年を追うごとに切に思うのです
万が一、自分が病気で倒れたりしたら、家族のことを考えるのは当たり前ですが、会社のことも考えなくてはいけませんから
私は会社で経理の仕事をしているのですが、私の代りに仕事を引き受けてくれる人がいないのです
数年前に膝の手術で2週間ほど休んだことがありました
その際は、主だった仕事は全て入院前に済ませ、私がいない間はアルバイトを雇い、電話番程度のことしかお願いしませんでした
まぁ、会社が老後の面倒を看てくれるわけではないので、会社に依存することなどありませんが、会社に迷惑を掛けてしまってはいけませんからね
私が倒れたときだけではありません
家族の誰かが突然の事故や病気にあったら、その時は私が付き添うことになります
そうなると、やはり会社に迷惑を掛けてしまいます
出来れば私は専業主婦でありたい
でも、今更嘆いても仕方ありません
家族は私の収入を当てにしているのですから・・・
その後、あの女性には会っていません
仕事の帰り道、マンションのベランダが見える通りを歩くのですが
自宅の明かりを確認する前に、一つ下の階の二つ隣のあの老夫婦が住む部屋に目がいくようになりました
「今日も明かりが灯ってる。」
それだけで、何となくホッとするのでした。
買い物へ行くため、自宅マンション1階のエントランスを出ようとしたときでした
エントランスのガラスドアの向こうには、ベビーカーに赤ちゃんを連れた若いお母さんがオートロックを解錠しようと鍵穴にキーを差し込んでいました
その後方には、高齢の女性がマンションの外廊下からエントランスの方へ歩いて来るのが見えました
ガラスドアが開き、両手にゴミ袋を提げていた私は、ベビーカーを避けるように通り抜け・・・
「あれっ?」
向こう側から歩いてくるはずの高齢の女性がいない!
下の方へ目をやると、その女性が仰向けに倒れていました
(えっ、何が起きたの!?)
私はビックリして倒れた女性に駆け寄りました
赤ちゃんを連れた若いお母さんもそれに気付き、すぐに駆け寄ってきました
その女性は後頭部を軽く打ったものの、目立った外傷はなく意識もはっきりしていました
「最近いろいろあって疲れていて・・・、
買い物して帰ったんだけど、家に着いたと思ったらホッとして気が緩んじゃったわ。」
と、気弱な声で応えていました
「どこか体が悪くて病院に行ってるとかありますか?」
と、持病がないか尋ねると、
「足が悪くて・・・。」
起こしてあげると、やはり足元がおぼつかない様子
この状態で救急車を呼ぶべきなのか悩みましたが、自宅にご主人がいらっしゃるということなので、自宅まで送り届けることにしました
若いお母さんに、ゴミを捨ててまた戻ってくるのでその間だけ待っていてもらうように頼みました
私はすぐに戻ると、その女性に付き添い、女性の自宅へ向かいました
その女性が住んでいる部屋は、私が住んでいる一つ下の階の二つ隣でした
玄関の鍵を開けてドアを開けると、目に飛び込んだのが車椅子
この車椅子はご主人のものと言っていました
ご主人を呼んでもきっと玄関までは普通に歩いて来られないのでは・・・
私はご主人に奥様のことをお話して「しばらくは様子を見てくださいね。」と、ひとことお願いしてお別れしたかったのです
思ってもいなかった状況に、このまま私は帰ってもいいものかと考えてしまいました
鍵穴にキーを迷うことなく挿すこともできたし、口調も問題なさそうだし、もう大丈夫なのでは
「ゆっくりやすんでくださいね。」
とお伝えて、お別れしてしまいました
私はその後買い物へ出掛けたのですが、その女性のことが気になって気になって
体調悪くしてないだろうか
あのまま自宅に帰して良かったのだろうか
もし救急車を呼んでいたら、車椅子のご主人はどうなるのだろう・・・
いろいろなことが思い浮かんで不安な気持ちになってしまいました
年老いての夫婦二人の生活・・・
大変だなぁ
核家族になり、夫婦あるいは独り暮らしの世帯が増えているこの時代
ずっと健康でいられれば何も心配ありませんが、病気になったときは頼る人が近くにいないと不安になります
今では夫婦共働きが当たり前のようになっていますが、私は反対なんですよね
私は結婚・出産後もずっと仕事を続けてきました
しかし、このまま何事もなく生活していくことが出来るだろうかと、年を追うごとに切に思うのです
万が一、自分が病気で倒れたりしたら、家族のことを考えるのは当たり前ですが、会社のことも考えなくてはいけませんから
私は会社で経理の仕事をしているのですが、私の代りに仕事を引き受けてくれる人がいないのです
数年前に膝の手術で2週間ほど休んだことがありました
その際は、主だった仕事は全て入院前に済ませ、私がいない間はアルバイトを雇い、電話番程度のことしかお願いしませんでした
まぁ、会社が老後の面倒を看てくれるわけではないので、会社に依存することなどありませんが、会社に迷惑を掛けてしまってはいけませんからね
私が倒れたときだけではありません
家族の誰かが突然の事故や病気にあったら、その時は私が付き添うことになります
そうなると、やはり会社に迷惑を掛けてしまいます
出来れば私は専業主婦でありたい
でも、今更嘆いても仕方ありません
家族は私の収入を当てにしているのですから・・・
その後、あの女性には会っていません
仕事の帰り道、マンションのベランダが見える通りを歩くのですが
自宅の明かりを確認する前に、一つ下の階の二つ隣のあの老夫婦が住む部屋に目がいくようになりました
「今日も明かりが灯ってる。」
それだけで、何となくホッとするのでした。